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ベルトドライブの高級レコードプレーヤー「MICRO MR-611」で遊ぶ!

今日はこんな記事です

オーディオシステム構築から1年、ようやくレコードプレーヤーにもグレードアップのメスが入りました。マイクロの「MR-611」は1970年代初頭を代表するハイエンドモデル。しっかりとした作りのキャビネットが所有感を感じさせてくれる、味のあるプレーヤーです。

レコードプレーヤーがついに交代へ

去年5月のオーディオシステム構築以降、レコードプレーヤーはテクニクスのSL-D303が一台のみでした。実はいっときだけオーレックスのプレーヤーがいましたが、調子が悪かったので、すぐいなくなりました。

SL-D303はエントリーモデルで、これを言うと譲ってくださったイトケンさんに怒られるかもしれませんが、硬い音で僕の望む音ではなかったように思えます。確かに最初のときはレコードそのものがすごく新鮮で色々かけてましたが、すぐ飽きてしまったのです・・・。

アンプやCDプレーヤー、スピーカー等が順次アップグレードされていく中で、今年に入ってからレコードプレーヤーの置き換えの計画が持ち上がりました。もちろん、“音色のいいやつ”へのグレードアップです。

今回の置き換えも、例のごとくイトケンさん主導でイトケン邸に眠るマシンが我が家にやってくる、という体です。

機種は、マイクロ精機の「MR-611」に決まりました。

70年代初頭のハイエンドモデル「MR-611」

マイクロ精機(以下、「マイクロ」)はかつて存在したオーディオメーカー。とりわけベルトドライブ方式のレコードプレーヤーを得意とし、糸ドライブ方式の高級機をリリースするなど、高い技術力を持っています。なのでマイクロというとレコードプレーヤーのイメージが強い方が大多数ではないでしょうか。

「MR-611」は、1970年代初頭のマイクロを代表するハイエンドモデル。当時のオーディオ界は4チャンネルステレオが流行していて、このMR-611も例外ではなく、4チャンネルに対応したことがこのMR-611や下位機種の広告でよく謳われていました。

4ch対応が謳われたMR-611の広告

この機種もベルトドライブを採用し、8極ヒステリシス・シンクロナスモーターのMB-600で駆動し31cmのターンテーブルをドライブしているのだそう。

当時の定価は49,800円と当時のマイクロのフラッグシップであっただけに、当時の庶民からすれば相当高嶺の花であったことは間違いないでしょう(当時のリーマンの平均月給1ヶ月分らしいです)

https://audio-heritage.jp/MICRO/player/mr-611.html

さて、ウチにやってきたこの個体、イトケン氏によれば、イトケン邸の台所で何年もの間眠っていたらしいです。うず高く積み上げられたオーディオマシンの山に何年も埋もれていた理由は不明です。

電源ケーブルがもともとなかったらしく、汎用のものでもないため、電源ケーブルはイトケンさん側で改造された状態でやってきました。

キャビネットは厚さ19cmのローズウッド仕上げのもので、しっかり作られています。質感はものすごく良く、いつも口にしている”高級感”ではなく、マジモンの高級品です。

アーム横に小物が入れられるポケットがあり、使い勝手も良さげです。

MR-611はマニュアル操作のプレーヤーなので、アームの上げ下げは手動で行う必要がありますが、この手間が逆に新鮮で面白いと思ってしまうのは、近頃レトロなものを好む若い人と同じ考えですかね?

多彩な針とともに

MR-611にはもともと純正のVF-3200という針が付属していて、これも譲り受けたのですが、それとは別に動作確認の目的も兼ねて5本のMMカートリッジをレンタルしています。以下の5本です。

  • SHURE M75B(グレースのシェル)
  • AIWA AN-8745(純正シェル)
  • Ortofon FF15X MkⅡ(ソニーのシェル)
  • PIONEER PS-600(純正シェル)
  • PIONEER PC-330/Ⅱ(純正シェル)
常用カートリッジはPC-330/Ⅱ

ザッと比較した感じでは、パイオニアのPS-600が一番の好みでした。メリハリがちゃんとしたパイオニアらしい元気で明瞭なのが、気に入りました。
あと、アイワが思った以上に健闘してます。

Amazonで1200円のデジタル針圧型を買ったので、素人の僕でも簡単にカートリッジの交換ができるようになりました。

このカートリッジ5本(+VF-3200)の比較は、また気が向いたら書いてみようかな、と思ってます(笑)


それにしても、MR-611に変わって、硬さがだいぶ取れました。立ち上がりが良く、モヤッとした感じがないだけでも、気持ちいいものです。

ハードオフのジャンクで買った、サンスイが猛プッシュしたとも言われている小椋佳のレコードを聴いて、ハッとしました。このレコードは4チャンネル録音のレコードらしいのですが、STAXのイヤースピーカーで2chで聴いていても、(前奏の)波が後ろからシュワー!って打ち寄せる音、SLの汽笛の音、雷鳴の音、どれもがリアリティにあふれています。風情を頭の中で思い浮かべることができる、いや、感じさせてくれる力が、前のテクニクス機にはまったくなかったような気がします。

アイワのカートリッジはふわっとした柔らかさが特徴で、リラックスして聴くと心地良い

そういう意味で、普段はCDやPCでアニソンとかわりかし最近の曲ばっかりですが、なにも予定がなくて家でゆっくりできる週末、レコードをかけて情緒にあふれた昔の曲、クラシックを聴くのもまた乙だな、と思いました。

これからも、週末のお供として活躍するはず。今年のお盆休みは、ゆったりとレコードを聞いて楽しみたいと思ってます。

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英国製の小型スピーカー「DENON SC-E212」で遊ぶ!

今日はこんな記事です

1990年代のDENONのスピーカーにヨーロピアンサウンドを意識した「Eシリーズ」がありました。その中でエントリーモデルとなる「SC-E212」は安価ながら英国製で、マジモンのヨーロピアンサウンドを味わえるモデル。小型ながら、めちゃ良い音がします。

ヨーロピアンサウンドを追求したEシリーズ

DENONは知らない人はいないであろう日本の大手オーディオブランドですよね。円盤録音機を手がける日本電気音響を源流とし、その後日本コロムビアの1ブランドとして民生機はもとよりプロ用としてもメジャーなブランドに。2002年に日本コロムビアから独立し、マランツと経営統合。現在はディーアンドエムホールディングスの傘下となっています。

DENONといえばアナログ系やアンプの名機が多いことで知られていますが、世界初のCDプレーヤー[1]1982年10月1日で、ソニー・日立と同時。DENON1号機は日立と共同開発で日立製は兄弟機であったやPCMなどデジタルオーディオにも積極的でした。今回紹介するスピーカー分野ではそこまでメジャーではなかったのですが、1990年代以降は機種数が増えシェアも伸びたようです。

そんな1990年代に登場したのが、「SC-E」シリーズ。Eは”European”のEで、爽快なヨーロピアンサウンドを追求すべく産まれたシリーズです。比較的小型〜中型のブックシェルフ・オーソドックスな2wayを採用しているのが共通点で、定価も比較的抑えられていました。

SC-E717

なかでも中級機「SC-E717」が大ヒットし、DENONがスピーカーでシェアを大きく伸ばすきっかけを作ったともいえます。今でもSC-E717はオークションやリサイクルショップでもよく見かける存在で、人気の高いモデルです。

英国製&小型のSC-E212とSC-E515

そのSC-Eシリーズの中で、正真正銘の”ヨーロッパ製”のモデルが2つありました。「SC-E212」と「SC-E515」の2機種です。

SC-E212

「SC-E212」はオーソドックススタイルの小型2wayスピーカーで、密閉型エンクロージャーを採用したモデルです。ペア¥33,000で、当時のDENONのラインナップの中でエントリーモデルでした。

https://audio-heritage.jp/DENON/speaker/sc-e212.html

ミッション製のSC-E515

一方の「SC-E515」英国ミッション社の設計で、フロントバスレフ方式。ミッションのスピーカーではお馴染みのウーハーとツイーターが上下逆になったスタイルを採用しています。こちらも定価は¥33,000で、やはりエントリーモデルだったようです。

両者に共通して言えることは、インフィニテシマルと同等サイズの小型スピーカーであることと、エントリーモデルであること、そして、英国製であることです。英国製であることから音色が良く、オーディオファイルの評価も高いため中古相場もそこそこ高い値で取引されています。

DENONとしては、ミニコンポ付属のスピーカーからのグレードアップを狙って出したのだと思われます。当時のDENONはわりとヨーロッパで作ることが好きだったようで、Fシリーズでも英国製のモデルを作っていました。

SC-E212を購入

おっと、前置きが長くなっちゃいました(^_^;)

DENONのSC-E212とE515についてはイトケンさんからその存在を知り、小型で音色が良いということで気になっていました。

まだ寒い日の続く2月のある日、某オークションにSC-E212が出品されていました。テシマルを落札したことで調子づいていた僕は、調子に乗って入札しちゃいました。誰とも競ることなく5,000円強で終了w

実は、このSC-E212が僕にとって初めてのDENON製品となりました。

小型だけどしっかりとしたウーハーが奏でる

エンクロージャーはちゃんと木製で明るめの感じ。シンプルなデザインがヨーロッパ製らしくてイイですね!

なぜ落札価格が安かったかというと、片側のネジが欠品しているためでした。まあ、音には影響の出ない部分なので(笑)

高さはテシマルとほぼ同等で、奥行きはテシマルの約1.5倍と広めです。

ウーハーは13.5cmサイズを採用し、小型な割に妥協のない作りです。コーンは天然パルプに特殊樹脂をコーティングしているらしいです。

早速音出ししてみましたが、いや〜国産スピーカーでは出てこない音です。マジモンのヨーロピアンサウンド。

このサイズの割には低域の鳴りが良くふくよかです。全域を通してフラットでバランス面での破綻もありません。国産スピーカーによくあるクセがなく、違和感を感じません。同サイズのテシマルだと低音が少ないせいかに奥行きに物足りなさがありますが、202くんは低域がしっかり出ており、ウォームで立体感があります。

ともかく、同サイズの国産とは比べ物にならないくらい良い音・音色です。

最近の邦楽はやや物足りなさも感じますが、クラシックやジャズでは全然これでも過不足なく聴ける感じでした。演歌の歌声も美しいです。テレビの音声も本体のスピーカーより、ぐっと良くなります。

これがミニコンポ付属のスピーカーより安いのだから、恐るべしです。ミニコンポからのグレードアップだけでなくて、最近のデジタルアンプとの組み合わせでも十分楽しめそうです。

キッチン用に

サブシステム用に、と目論んで導入したSC-E212ですが、インフィニティが3組となり居間のシステムがインフィニティに統一されたこともあって、キッチン用に転用されました。

以前キッチンで使用していたソニーのスピーカーはそれはそれは酷い音でしたので、置き換えてあげることにしたのです。

ただし、212くんは背が高いので、横向きで入れることになりました。見てくれはともかく、キッチンでもいい音色で聴けるようになったので、コレでヨシ!です。

脚注   [ + ]

1. 1982年10月1日で、ソニー・日立と同時。DENON1号機は日立と共同開発で日立製は兄弟機であった
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「SATOLEX Tubomi DH298-A1Bk」は最安の日本製ハイレゾ!?

今日はこんな記事です

ホシデンが手掛ける老舗ヘッドホンブランド「SATOLEX」がハイレゾイヤホンを出しています。その中で最も安いベーシックモデル「DH298-A1Bk」は、実売2,200円〜ながら日本製で、最安?の日本製ハイレゾイヤホン。その国産イヤホンの実力は!?

ヘッドホンの老舗 サトレックス

大阪に「ホシデン」という電子部品メーカーがあります。コネクタ、スイッチ、ジャックなど多彩な電子部品を開発製造しており、キャリアが販売する携帯電話のACアダプターの製造元やiPhone等のスマホパーツメーカーとしても知られています。

https://www.hosiden.com/index.html

基本的にはBtoBのビジネスを展開する同社ですが、ヘッドホンについてはOEMだけでなく、コンシューマ製品も展開する老舗メーカーです。1960年代には「ホシデンルンルン」の名でイヤホンを展開していました。ホシデン時代のヘッドホンは安価な機種を中心に展開していて、今で言うところの”ジェネリック〇〇”に近い存在だったと思われます。

1970年代後半になって、同社は本格的に展開しようということになり、そのときにホシデンの販売部門としてヘッドホンの販売を担う「(株)サトレックス」が設立され、ブランドも社名と同じくSATOLEXとなりました。

http://20cheaddatebase.web.fc2.com/HOSHIDEN/hoshidenindex.html

http://20cheaddatebase.web.fc2.com/satolex/satolexindex.html

その後SATOLEXブランドのヘッドホンは一旦終売しますが、(株)サトレックスはホシデンの販売子会社として存続しました。

その後、オーディオが従来のスピーカーオーディオからヘッドホンオーディオへ主軸が映る中で、ハイレゾ・オーディオが登場し、このハイレゾブームに合わせてヘッドホンへ参入したメーカーも多かったのですが、サトレックスもそのうちの1社でした。

2015年夏に再参入第1号機のハイレゾヘッドホン「DH291-D1」を発売。同機種はフルデジタルの機構を採用し、少し話題になったようです。

再参入後のSATOLEX製品は「全製品ハイレゾ対応」「メイド・イン・ジャパン」の2つを武器に、多彩な製品を展開したようです。メーカーとしての活動は2年前で止まっていて現在新製品は出ていないようです。

今回レビューするイヤホン「DH298-A1Bkも、そのうちの1つです。

https://e.usen.com/topics/5925/

近くで売ってたので買った

その「DH298-A1Bk」も発売から4年が経つのでとっくに終売しているものだと思っていたのですが、意外や意外、近所の家電量販店に置いてありました。DMの販促品をゲットすべく買ってみました。

「DH298-A1Bk」は「DH291-D1」に続く第2弾として2016年春に発売されました。アンケートの結果をもとに、”学生でも買えるハイレゾイヤホン”をコンセプトとして、定価3,700円という安価で発売。「Tubomi」というペットネームが付いています。低域を抑えた青色、アルミ製のシルバー、真鍮製のゴールドもその後登場しました。

ハイレゾイヤホンではのちにFinalのE1000/E2000やALPEXのA2000などからより安価なものが出ていますが、日本製ではおそらく最安のモデルでしょう。今ではFinalのE1000と大差ない2,200円くらいが実売価格となっています。

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/joshin/item/4573208850044-35-38027/?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title

パッケージはブリスターではなく紙パケで、ちょっとだけ上級さを感じます。ハイレゾロゴの隣にMADE IN JAPANの記載があり、日本製であることがアピールされてます。

発売当初の販売元はサトレックスでしたが、最新ロットではホシデンが直接販売まで行っているようで外箱と保証書にはシールが貼られています(サトレックスの法人自体は2020年3月時点で存続しています)

ハウジングは9mmドライバーのイヤホンの中では標準的なサイズです。プラボディで見てくれは価格相応といったところです。

このイヤホン、コードがあまりにも細くて耐久性に不安を感じます。外歩きで常用するにはちょっと厳しいのかな、とは思いますが、家や図書館、スタバなどで座って聴くには問題ないのではないでしょうか。できればポーチは別途用意しておきたいです(ポーチは付属してません)

ボディサイズからは想像できないパワフルサウンド

今回はMacBook Air直刺しでmacOS Catalinaのミュージックアプリからいろいろ再生してみました。

驚いたのは、あのハウジングの小ささとコードの細さからは想像もできなかったパワフルサウンドが耳に入ってきたことです。

低音が強めのドンシャリ。解像度や全体のバランスではFinal E1000に一歩譲りますが、迫力はDH298-A1のほうが抜きん出ています。ドンシャリとだけあって、ボーカルは引っ込んでいて、やや遠くで歌っているかのように聴こえます。

低域は”重低音”といっても決して嘘ではないかと思います。ソニーのEXTRA BASSシリーズ並みに出ているのではないでしょうか。Final E1000が苦手とするロックやパンクなど“迫力第一”のジャンルにはもってこいの一本です。

解像度はハイレゾイヤホンにしてはそこまで高くはないと思います。ハイレゾ音源ではもうちょっと押しが欲しいかなと思うシーンも少なくはないです。とはいえ、Apple MusicやSpotifyのような聴き放題サービスやradiko、YouTubeで聴く分には充分すぎる音質とも言えます。

また、もう一つ気になる点として、音源というか楽曲によっては音割れが目立ちます。楽曲を選ぶイヤホンとも言えそうです。

ディスコン気味なので安すぎます

SATOLEXのイヤホンは発売からかなりの年月が経ちディスコン気味にもなってきているようなので、その分かなり安く買うことができます。

このDH298-A1は実売2,200円〜と非常にリーズナブルな価格で音楽とポータブルオーディオの世界を拡げてくれる1本であることに間違いありません。ハイレゾ音源を手軽に堪能するという意味ではFinal E1000など他のイヤホンを勧めるところですが、付属イヤホンからもっと迫力のあるものへステップアップしたい、そんなときにはDH298-A1がピッタリだと思います。

気になっている方はお早めに。

https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/joshin/item/4573208850044-35-38027/?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title

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現代的な佇まいがカッコいい「LUXMAN 5L15」で遊ぶ!

今日はこんな記事です

オーディオアンプの老舗・ラックスマン。伝統的な木箱形状や真空管のアンプが有名な同社ですが、同社が70年代後半に展開していたラボラトリーシリーズは、近代的なデザインとDC駆動が特徴のシリーズ。このシリーズの「5L15」をパワーアンプとして購入しました。

九州地方の豪雨災害で被災された方々にお見舞い申し上げます。

(不謹慎な言い方かもしれませんが、)天の川を見ることを楽しみにされていた多くの人が、天の川ではなく三途の川へ流されてしまったのを見ていると、心が締め付けられる思いしかありません。

残念ながら活発な梅雨前線の影響で天の川は見れないようですが、「一日でも早い復興ができますように」と、祈っておきたいと思います。

セパレートアンプの導入に至るまで

去年の秋から、ヤマハのAVアンプでリスニングを楽しむ日々でしたが、インフィニテシマルをはじめとする舶来スピーカーで聴くようになってから、非力でトロくさい音にだんだんと不満を持つようになってきました。AVアンプって、普通に聴ける音ではあるのですが、表現力に乏しく、ふくよかさといいますか、プラスアルファの部分がどうしても物足りなさすぎるので、BGMには最適ですが、じっくり聴こうとするとイマイチだと感じてしまいます。

そういうわけもあって、セパレートアンプの導入を以前から考えていたのです。プリメインアンプだとAVアンプよりは良くなるかもしれませんが、やはりプリメインとセパレートでは断然な差があるようです。

とはいえ、セパレートで音色の良いものを探すと、選択肢が限られる上に、それなりのお金が必要ということで、プリについてはひとまずイトケンさんよりAurex SY-88を借りることにして、パワーアンプを先に探すことにしました。

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ラックスマン「ラボラトリー」シリーズ

パワーアンプ5M21

その手頃な中でも評判が良いのが、アンプの老舗・LUXMANラックスマン「ラボラトリーリファレンス」シリーズの「5M20」「5M21」[1]両者の違いはVUメーターの有無です。

ラックスの古いアンプと言えば”木箱”のイメージが強いこともあって、今のラックスマンに近い現代的なデザインには賛否両論があるようです。同時期に出ていた木箱(L-40系・50系)と比べると人気は低く相場も安いです。

しかしながら、このラボラトリーシリーズはラックスマンが新機軸にチャレンジした系統であり、DC構成やVUメーター等を採用。機能を削ぎ落としシンプルな構成で音色の良い音を実現しています。

本命は「5M21」でしたが、なかなか出物がなく待っている中で、一台のラボラトリーシリーズのパワーアンプが出品されてました。

その名は、「5L15」というモデル。通電確認のみのジャンクでしたが、送料を入れて25,000円とスペックの割にはまあまあ安価だったのでポチってしまいましたw

“プリ付パワーアンプ”はプリメインとなにが違うのか?

「5L15」は、ラックスの見解では“プリ付パワーアンプ”という体の製品。厳密には、プリメインアンプなのですよ。

で、何が違うかと言うと、”プリ部分はおまけ”となっている点。当時プリメインアンプでは当たり前だったトーンコントロールなどを排除し、再生に必須の機能だけをまとめたアンプでした。プリメインとしても使えるパワーアンプというのが、実態です。

当時のラックスの広告。左上の一番下が5L15

当時の定価は¥168,000で、実はラックスの当時のトランジスタ駆動のプリメインの系統ではフラッグシップモデルでした。ラックスが、当時いかにラボラトリーリファレンスのシリーズに力を入れていたか、おわかりになるかと思います。

https://audio-heritage.jp/LUXMAN/amp/5l15.html

南の島から届いた5L15を見てみます。銀色の全面と中型のVUメーターが組み込まれている点で、他社の主要機種に近いデザインとなっています。ラックスマンの主流である木箱や真空管タイプとは違う、いかにも現代的な様相で、悪く言えばようやく時代に追いついた、そんな感じでしょうか。

伝統的なラックスマンらしさは皆無なものの、このソリッドな出で立ちは今のラックスマン製品にも通じていると思ってます。今の、真ん中に(それでも5L15はまだ左寄りだが)VUメーターを配置しているラックスマン製品の源流がここにあるのかもしれません。なお、VUメーターは5M21のそれとは違うものです。

ボタンやスイッチ類は無駄な機能が撤廃されていることもあってシンプル。他社製品によくあるゴチャゴチャ感がありません。左右のダイヤルの感触もクリック感があり、感触が気持ちいい。音質云々はおいといて形から入りたい人にはうってつけのアンプです。

ですが、音質追求の面でも妥協は許していないようです。5L15も上位のセパレートと同じくDC構成を採用しています。パワー部は5M21(5M20)をベースに若干のスペックダウンを施したもので、電解コンデンサはニッケミ製、リレーは高見沢製が多用されています。

一方でプリ部は簡素な構成ではあるものの、入力端子の数は十分あり、テープモニター・テープダビング機能やアッテネーターも搭載しているので、これ一台でも過不足なく使用できるようになっています。

濃厚で物足りなさを感じない

早速聴いてみると、ふわっとしたふくよかな音がしました。もちろん全体がぼけてるとかそういうわけではなく、明るく温かみのある雰囲気のある感じです。

写真で例えるならば、AVアンプの音は中心部の解像度こそ高いものの周辺部の描写が甘いスマホで撮った写真のような感じ。それが、5L15にしたことで解像度と柔らかさの両立がある程度できるようになり、APS-C一眼レフ普及機くらいのレベルにはなったかなと思いました。

全域を通して派手さもなく落ち着いており上品。じっくり聴くのも楽しくなりそうな音でした。

ボキャブラリーに乏しく、あまり長文で音質レビューは書けませんが・・・とにかく、この5L15はこの中古相場にしては同価格帯の他社機種を圧倒しており、めちゃくちゃ良い音しているのは間違いありません。

メインシステムの一翼に

初めてのセパレートアンプとして導入したラックスマンの5L15は、導入時はイトケンさんよりお借りしたオーレックスSY-88と手を組むこととなりました。

その後ラックスキットのA501パワーアンプと、FX-AUDIOの真空管プリアンプ(TUBE-01)を購入して、オーレックスの自分用プリ(SY-Λ90)も買えたので、システムを再編。

<システム1> SY-Λ90+A501

<システム2> TUBE-01+5L15

パワーアンプについてはダブルラックス体制となり、どちらを選んでもラックスの温かい音が楽しめます。パワーアンプがどちらかというと音色と柔和さを重視していることもあって、プリアンプは解像度重視のモデルにしてます。SY-Λ90のあるシステム1のほうがグレードは高いですが、システム2も遜色ない音が出せます。

とくに、TUBE-01は解像度が高く、安価ですがなかなか良い音です。さながらニコンカメラにシグマレンズを付けた感じとでも言えばいいでしょうか。

カッコよくて音も安物アンプと比べて段違いに良い5L15は最高です。ラックスマンは木箱は高いですが、ラボラトリーリファレンスの系統は人気が低くヤフオク相場も安いです。

手頃な価格で音色の良いラックスマンの世界を楽しんでみませんか?

脚注   [ + ]

1. 両者の違いはVUメーターの有無
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Infinityの魅力たっぷりの入門機「Reference ONE」で遊ぶ!

今日はこんな記事です

米国のスピーカーブランド「インフィニティ」の中で、日本で最も売れたのがエントリーモデルの「Reference ONE」でした。今回はこのReference ONEのジャンクを安く買って、エッジの修理をしました。コンパクトな筐体から出てくる音とは!?

Infinityの90年代エントリーモデル

アメリカ東海岸に拠点を持っていたスピーカーブランド「Infinity」。1000万円以上もする超弩級のIRSシステムからコンパクトなインフィニテシマルに至るまで、妥協のない音作りで高い評価を得ています。

とはいえ、モニタースピーカーとしてJBLやタンノイがバカ売れしていた裏でInfinityは割とひっそりとした存在でした。当時のInfinity本社が高級機に注力していたこともあり、テシマルが現行モデルだった頃は日本国内ではまだメジャーな存在とまではなっていませんでした。

その後時代は進み、代理店がアカイ[1]赤井電機の子会社・赤井商事が代理店からデノンラボ[2] 日本コロムビアの手掛けるDENONの子会社 に変更となってから、その流れは変わります。AV需要の高まりを受けてか、Infinity本社も主力商品をRS(Reference Standard)シリーズから、高級志向の「Kappaカッパー」とエントリー向けの「Reference」の2系統に切り替えました。

バブル崩壊の影響もあって大型の高いスピーカーが売れなくなったためか、複数の海外ブランドを輸入していたデノンラボ側はエントリーモデルの販売に注力する方針で展開していきます。Infinityも例外ではなく、「Reference」シリーズを主力商品として展開がなされました。

そのReferenceシリーズの末弟が「Reference ONE」でした。密閉型エンクロージャーを採用して、上位モデル譲りの音質を再現しつつも、コストダウンを図ったモデルです。このReference ONEはInfinityブランドではベストセラーに。現在でも中古でよく見かける機種です。

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エッジ修理

近所のハードオフへふと定期巡回に行きたくなり(笑)、その時にタイミング良く見つけたのが、このReference ONEでした。

お値段は¥3,300で、ウーファーエッジは死んでましたがヤフオク相場を考えるとそこそこ値打ちではある感じでした。迷わず買ってきました。

ツイーターはポリセルを採用している

奥行きは短く、コンパクトな筐体。端子はワンタッチ式へコストダウンされています。

ウーファーエッジが死んでいるので、エッジを調達します。ただし、オークションで見ているとReference ONE専用と謳われているものはどれも値段が高額で、3千円スピーカーに5千円以上などとても出せそうにありません。

そこで、今回はファンテックのHPでサイズを調査し、近いサイズのスピーカーのエッジを調達することにしました。結果、FOSTEXのFF165Nというウーファーがサイズ的にも近そうでコチラならエッジも安価ということでFF165N用のゴムエッジを、いつもの(??)宮城の業者さんから¥1,500+送料で調達しました[3]Control1のときもARのときも宮城県内から届いた。アカウントは別だが同じ業者で社名も同一だったはず。

ウーファー周りの4つのネジを外し、ガスケットの役割をしているカバーを剥がす必要があり、以前のAR TSW-210と比べると手間取ります。

プラスとマイナスの誤配線を防ぐためか、端子の太さが異なる
ウーファー裏側

ですが、カバーが外れたあとは比較的スムーズで、一日でエッジ剥がしから新エッジの貼り付けまで行えました。

ただし、今回のエッジ選びは結果的に失敗でした。ロールの内側の部分が細く内径もゆるめだったので、接着部分が少なくボンドで接着する際に苦労しました。それでも、なんとかなりましたがw

ストレートで素直な音が良い

修理が完了したので、早速聴いてみました。

ストレートでクセの少ない出方です。ジャンクでこの値段[4]5,000円以下で買える安いスピーカーの中では飛びぬけています。

決して量は豊富とまでは行きませんが、不足感は全く感じられず、 健闘していると思います。粒立ちはやや荒い感じもしますが、 ノイジーだとかボケが気になるとかという気持ちにはなりません。ストレートな音は長時間聴いていても疲れにくく、快適そのものです。

低域は量は多くないものの、引き締まっていて落ち着いたトーン。中広域も暴れることなく柔和な表情をしていて、全体的に優しめです。

若干トロ臭さは気になるものの、クラシックやジャズでまったりするのも一興ではないでしょうか。ミニコンポだけでなく、エントリークラスのアンプで鳴らすにはちょうど手頃で良いスピーカーです。

エッジ修理品を買うと割と高価になるInfinityのスピーカーですが、エッジ破損品を買ってエッジ修理を自ら行うと、めちゃくちゃ安く済みます。ウーファーを外してエッジカスを剥がして新しいのを貼り付けるだけなので、オーディオ修理の中では最も易しいレベルです。ぜひチャレンジしてみてください。

脚注   [ + ]

1. 赤井電機の子会社・赤井商事が代理店
2. 日本コロムビアの手掛けるDENONの子会社
3. Control1のときもARのときも宮城県内から届いた。アカウントは別だが同じ業者で社名も同一だったはず。
4. 5,000円以下
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【探しています】Aurexのパワーアンプ「SC-Λ90F」を有償で引き取ります

今日はこんな記事です

東芝オーレックスのパワーアンプ「SC-Λ90F」を探しております。ぜひ、お手元に使用していないSC-Λ90Fがございましたら、お売りいただけないでしょうか?オークションやショップの中古相場より、高く買わせていただきます。ぜひご検討をお願いいたします。

SC-Λ90Fを探しています

当ブログでは、東芝オーレックスのパワーアンプ「SC-Λ90F」を探しています。

プリアンプSY-Λ90を先日入手いたしましたが、ペアとなるパワーアンプを探している次第です。

ご存じの通りオーレックスの製品はタマ数が少なく、オークションやショップになかなか出てきません。つい先日SC-Λ90Fが即決価格付でオークションに出品されていましたが、諸事情で入札することができずに、その間にほかの方に即決で落札されてしまい、手に入れることができなかったことに対して、自らに怒りを感じています。

次を探すのが容易なサンスイやラックスマンであればここまで感じることはないでしょうが、タマの少ないオーレックス、それもマジで欲しかったものだったので、たいしたことない理由で落とせなかったことを「今回は縁がなかった」と簡単に締めくくるわけにはいかず、一日たった今でも激しくモヤモヤし、イライラし、仕事にも身が入らず、かといってオークションやフリマを見ても次のが来てるはずもなく、もう自分のリサーチだけではもうどうしようもないレベルに来ています。

もちろん現在もオークションやフリマ、通販ショップの状況は通常より高頻度でチェックしていますが、この機種に関しては自分が探しているだけでは相当な時間がかかるものとみられます。

そこで、このパワーアンプ「SC-Λ90F」を探しており、今回ユーザーの皆様にご協力を仰ぎたい次第です。

パワーアンプはほかにもいろいろなモデルが世の中に出ていますが、

  • 価格の面
  • 音質、音色の良さ
  • 外観デザイン

どれをとってもSC-Λ90Fを超える機種はないというのがイトケン邸で何度も同機種の音を聞いたことのある、僕の結論です。

前置きが長くなってしまいましたが、以上が今回の経緯となります。

もし使っていなかったら、お売りください

もし以下の場合、私なすのぞみずほにお売りいただけませんでしょうか?

  • 家や倉庫にあるけど使っていない
  • 売却をいま考えている
  • 遺品整理をしていたら出てきた
  • 買ったけど音が合わなかった

状態によって、ヤフオクやショップの相場より高く買い取らせていただきます。

買取金額について

SC-Λ90Fは、Λコンデンサーありきのパワーアンプなので、オリジナルに近い状態であればあるほど優遇します。

■オリジナル:50,000円(ヤフオク相場より約1万円高)

【オリジナルの定義】Λコンデンサーをはじめ主要なコンデンサーが残っている、または全く同じコンデンサーへ交換がなされていて動作に支障がない状態。

スピーカー端子や電源コード、トランジスタなどはグレードアップとみなせる場合、不問です(SP端子のバナナプラグ対応化、など)

■多少の不具合または改造品で動作品:30,000~40,000円

【定義】以下の①②③のいずれか1つ以上に該当する場合

①オリジナルに近い状態であるが、ガリなど比較的軽い整備で修理できる症状がある。

②電解コンデンサー等主要なパーツが別のものに交換されていて、動作する。

③メーターのバックライトが青以外に交換されている。

■ジャンク品:20,000~25,000円

【定義】通電のみで動作が未確認のもの。

外観については特別な事情がない限りは査定結果には不問とし、傷の数などは査定対象外とします。

以下のものは買取はお断りします。

  • 通電確認していないもの
  • 電源が入らないもの
  • トランジスタが原因の症状を抱えているもの(交換修理をお願いします)
  • トランス故障が判明しているもの
  • その他当方が買取困難と判断したもの

その他謝礼

TwitterのDMまたは当ページ下部のフォームから買取依頼され成立した方へ、買取価格以外の謝礼として、ご希望の方に以下をご用意しております。

  • 世界に一つだけの「てつぱら!」オリジナルノベルティ(買取から3ヶ月以内に差し上げます)
  • 導入後1ヶ月以内にブログで紹介します。その際に、ご希望の方のみハンドルネームやTwitterのご紹介をさせていただきます。
  • Twitterをフォローさせていただきます。

買取可能時期と入金方法、発送について

当方に10万円の定額給付金が入って以降は、いつでも対応できます。入金は、銀行振込で一括払い。お近くの方は直接取引にも対応いたします。

発送にかかわる送料は当方で負担しますので、着払いでご送付ください。申し訳ございませんが、梱包材のご用意と梱包は行っていただくようお願いいたします。

買取提供いただける皆様へ 必ずお読みください

  • 募集台数は1台で、原則先着順とさせていただきます。
  • 短時間に複数の応募があった場合は、当方が判断した上で選択させていただきます。
  • 買取提供いただく際は、必ずお写真の添付をお願いいたします。お写真がない場合応じかねます。
  • オークションやフリマでの取引は購入できる確実性がありませんので、原則厳しいです。
  • 買取前の説明と到着後の状態が明らかに食い違う場合は、弁護士を起用の上、損害賠償を提起します。その際の管轄裁判所は名古屋簡易裁判所とします。この件を利用して、当方へ詐欺を働く行為に対してはこれに加え刑事告訴もいたします。
  • 海外からはお受けしません。

買取の応募はこちらから

買取の応募は、TwitterのDM、または以下のフォームで受け付けています。

買取にご同意いただける方は、以下のフォームよりお進みください。

皆様からのご依頼、心よりお待ち申し上げます。

配布用チラシ

参考:SC-Λ90Fについて

https://audio-heritage.jp/AUREX/amp/sy-lambda90.html

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東芝が本腰を上げたプリアンプ「Aurex SY-88」を聴く

今日はこんな記事です

オーディオ全盛期、東芝もオーレックスのブランドを掲げオーディオ戦争に参戦していました。序盤が定評だったオーレックスの地位を逆転すべく東芝が腰を上げたのが、プリアンプ「SY-88」でした。黒いカッコイイ筐体。今でも人気のあるSY-88を見ていきます!

フラッグシップ・プリアンプ SY-88

オーディオが全盛期だった1970年代後半、トリオやラックスマンなどのオーディオ専業メーカーはもとより、家電メーカーもオーディオ事業へ参入し、各社競っていました。松下テクニクス、日立ローディー、三洋オットー、三菱ダイヤトーン、シャープ・オプトニカなど。ピュアオーディオ事業へはメインブランドとは別のブランドが付けられるのが慣習となっていました。

その中で、東芝もオーディオ事業へ参入していました。ブランド名は「オーレックス(Aurex)」で、「Audio」と「Lex(王)」をかけ合わせた造語です。

70年代半ばまでは他社と同じように銀色のフロントのモデルが多く評価もさほど高くなかったのですが、70年代後半よりブラックの筐体を採用し、音色もぐっと良くなっていき評論家の高い評価を得たことで、オーディオファイルからの評判が上がっていくのでした。

その東芝オーレックスの評判を上げるきっかけとなったのが、プリアンプ「SY-88」でした。当時のフラッグシップで定価は18万円。オーレックスで初めて前面ブラックの落ち着いた筐体となり、今でもヤフオクでは3万円は下回らないであろう高い相場で取引されているようです。

このSY-88シリーズは、このあとΛコンデンサーを採用した「SY-Λ88」、改良型の「SY-Λ88II」と続きます。対となるパワーアンプは「SC-88」1本で終わってしまったようです[1]その代わり、SC-Λ99など上位機が存在する

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一時的に借りました

以前の記事でも紹介したように、アンプのセパレート化を目的として、ラックスマンの5L15をパワーアンプとして購入しました。ヤマハのAVアンプをプリ代わりにしていてもトロ臭い音なので、ここで、プリアンプを導入する必要が出てきました。

そこで我が家にやってきたのが、Aurex SY-88でした。イトケン邸では予備機という扱いで使われていなかったそうです。

というのもなぜかというと、オリジナルの状態ではないのです。この個体にバーコードが貼り付けられていたので、調べてみると某オーディオショップが電解コンデンサ等の主要パーツを交換しているものと判明したのです↓

まぁ、とりあえずマトモな2chプリが必要で音質はとりあえず二の次だったので、このSY-88を借りることにしました。

上はビクターのAVセレクター

黒一色の筐体は、ラックスマンのような古典的なデザインとは一線を画す存在で、全くもって古臭さを感じません。めっちゃカッコよさすぎて草。

SY-88はフォノ入力がMC/MM1系統ずつで計2系統、プリアウトが2系統と入出力が豊富です。その一方で裏面のコンセントは1口しか無いのが特徴です。

音はプリアンプが決める、プリアンプ選びは大事

5L15と繋ぎテシマルで聴いてみたところ、うーん、良くも悪くも普通の音だな、という感じでした。

全域を通してフラットで、サラッとした出方なのですが、平坦でつまらない。イトケン邸で聴くようなキレもなければ余裕もなく、ただただホンホン鳴ってるだけのような。

というのも、この個体は某オーディオショップで電解コンデンサ等を交換されていてオリジナルの状態ではないのです。

こういう業者たちは、”音が良くなる”などと謳ってオリジナル用でないオーディオ用のパーツなどを投入し、オリジナルありきのアンプの音を殺してしまっているのです。見てるだけだったら、たしかに新品の高級パーツなので一見良くなってる用に見える人もいるかと思いますが、オーレックスを始め、各社のアンプはあくまでオリジナルの状態で最大限の性能を発揮するもの。オリジナル用でないパーツなんて邪道です。

後日、オリジナルのSY-Λ90を買って聴きましたが、やはりΛ90のほうが良い音でした。いかにアンプはオリジナルかが大事か、感じさせられました。

プリアンプ選びはオーディオシステムの音を決める上で最も大事な領域だと思います。もちろんパワーアンプも出力の面で大事ではありますが、プリアンプほどではないようです。

音色の良いプリアンプはかなり数が限られています。その中で、オーレックスは貴重な選択肢の一つになります。その貴重なオーレックスアンプのオリジナル状態をかなぐり捨てるなんて、正直許せたものじゃありませんね。

ということで、SY-Λ90が入ったあとSY-88はイトケンさんへ返却することとなり、いずれオリジナル状態へ戻す”手術”が施されるということです。イトケン様、今回もありがとうございました。

脚注   [ + ]

1. その代わり、SC-Λ99など上位機が存在する
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装着性と音質の両立を実現したソニー「MDR-10R」「MDR-MA300」に迫る!

今日はこんな記事です

STAXを手に入れてから、ヘッドホンの購入頻度が高くなってきています。そのうち、ソニーの2本「MDR-10R」と「MDR-MA300」は、装着性が良好で、仕事中の長時間でも充分耐えうるヘッドホンです。今日はソニーのこの2本をレビューしてみました。

ハイレゾ音源に対応した中級ヘッドホン「MDR-10R」

STAXのコンデンサー型イヤースピーカーを購入でダイナミック型ヘッドホンは買わないようにしていましたと先月の記事で書いているのですが、実は、年末年始もお遊びでダイナミック型ヘッドホンをちょこちょこ買ってましたw

年末にイトケンさんと三重県内の某ハードオフへ行き、ジャンクコーナーで見つけたのが、ソニーのポータブルヘッドホン「MDR-10R」です。お値段・税込¥2,200也。

「MDR-10R」は、「MDR-1R」の下位モデルに当たる、ハイレゾ対応のポータブルヘッドホン。発売当時の市場価格は¥18,000前後で、中級クラスのヘッドホンといえます。MDR-1Rの一部機構を採用しつつも、手頃な価格で使えるように設計されたようです。

このシリーズは、ベーシックモデルの「MDR-10R」のほか、Bluetooth搭載の無線モデル、ノイズキャンセリング対応モデル、ドライバー径をコンパクトにしたモデルと4種の製品バリエーションがありました。

今回手に入れたのはベーシックモデル「MDR-10R」のホワイトカラー。正直、パット見では5000円くらいの感じに見えて安っぽいのですが、イヤパッドとヘッドパッドはお金をかけたのか肌触りが良く、高級仕様になっています。このイヤパッドが、後述する装着感の良さに繋がっていきます。ブラックモデルのほうが、赤のアクセントが入るので黒のほうがカッコイイです。

音はソニーらしいドンシャリサウンドですが、案外クセは強くなく、長時間のリスニングにも耐えられるレベルの音質です。安物によくある暴れる感じはなく、全体を通して落ち着いたトーンです。とはいえ、音質だけ見てると、正直1万円を超えるヘッドホンとは思えず、5000円~1万円くらいとしか思えません。

しかし、このヘッドホン、装着感は最高です。イヤパッドが柔らかく耳を包んでくれるので痛さを感じることがなく、長時間の装着も快適。実は、イヤパッドの中に入ってるのは低反発ウレタンだったのです。

昔からソニーは音だけでは勝てないのに気づいているのか知りませんが、装着感にこだわりを見せたモデルが結構多いのです。オーディオテクニカのようなウィングサポート等のユニークな機構ではなく、イヤパッドの材質など別の方面からアタックしているように見受けられます。

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開放型ならではのヌケの良さが魅力の「MDR-MA300」

いっぽうの「MDR-MA300」は、名古屋市内の某ハードオフで見つけたものです。密閉型の多いソニーのヘッドホンの中で、珍しくオープンエアー型(開放型)になっています。ポータブルを想定しているMDR-10Rと違って、こちらはAV用途向けに開発されたものであり、他社の類似製品ですとオーテクのADAシリーズなどがあります。

その音は、フラットで素直な出方です。さすが開放型とだけあってヌケは良い方ではないかと思います。

価格帯からしてもっとエネルギッシュなのかな?と思ってたのですが、意外と少し落ち着いています。邦楽もジャズもロックもそこそこ聴けて作業用BGMで使用するのなら充分そうな音でした。

装着感は側圧が強くなく軽快ですが、イヤパッドの素材がゴワッとしたものなので、長時間つけていると耳がカサカサしてきます。ヘッドバンドは細めで頭頂への負担は少ないです。

良好な装着性で仕事はかどる

どちらにせよ、音質はそこそこのレベルなのですが、装着性については良好で長時間のリスニングにも十分耐えうるものとなっています。そこで、職場で使用するようになりました。

今の職場では、ヘッドホンを装着してラジオや音楽を聞いて作業することが認められています。自分も職場で最初はYouTube動画やAmazon Musicの音楽を聴いてましたが、レパートリーに飽きてしまいradikoプレミアムを契約してラジオを聞くようになりました。

そこで役に立つのが、この装着性の良いソニーの2つだったわけです。軽量で側圧も弱いので長時間つけていても不快にならず、仕事の効率がアップします。

とりわけMDR-10Rは低反発ウレタンを採用したことで快適なつけ心地を実現できていて、作業用BGM用途で使うのに、まさにうってつけです。あくまでポータブル向けでコードが短いのがやや残念ではありますが。

今は気分に応じて、この2機種を使い分けていますが、どちらもイヤパッドが劣化してきているため、近いうちにイヤパッドを交換しようかなと思っています。

それか、MDR-10Rがめっちゃ気に入ったので、もうひとつ生やしてみましょうかね・・・(笑)

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タンノイの同軸じゃない安いスピーカー「Mercury m2」ってどうなのか実証!

今日はこんな記事です

2月のある日、タンノイのエントリーモデルを購入しました。同軸スピーカーでおなじみの同社ですが、今回は同軸じゃない「Mercury m2 Cherry」が某フリマで安く出品されていたので、買ってしまいました。安いタンノイはどんな音を出すのか!?

同軸スピーカーでおなじみの高級ブランド

皆さんはTANNOYタンノイというオーディオメーカーをご存知でしょうか?

英国を本拠地に活動している老舗のメーカーで、オーディオファイルでこの名を知らない人はおそらくいないかと思います。

というのも、このメーカーは“同軸スピーカー”を主力製品とし、これまで数多もの同軸スピーカーを世にリリースし、昔から高級スピーカーブランドとしてその地位を保っています。

最近では、Bluetoothスピーカーも発売するようになり、これまでタンノイブランドを知らなかった若者へも少しづつですが知名度が上がってきています。

余談ですが、タンノイの輸入代理店はTEAC→エソテリックで、一時期は親元のTEACも同軸スピーカー(S-200/S-300シリーズ)を出していたことがあります。

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同軸じゃないエントリーライン「Mercury」シリーズ

そんなタンノイは昔から今に至るまで、一貫して同軸スピーカーを主力としていますが、その一方で、通常の2wayスピーカーも多数製造販売しています。

なかでも、今回紹介するMercuryマーキュリーシリーズは、タンノイが手掛ける通常スピーカーの代表シリーズとして、80年代から数年前に至るまで、販売が続けられてきたシリーズです。

人気を得たMercury M20

初代の「Mercury M20」は当時展開していたプラネットシリーズの1つとしてリリースされ、ゴールドモデルが出るなど一定の人気を得ました。その後いったん途絶えますが、1997年に独立したシリーズとして復活し、なかでも「M1」と「M2」がリーズナブルとだけあって大ヒット。

その後2004年に出たFUSIONシリーズの登場でMercuryシリーズは廃止予定でしたが、商標の関係で翌年Mercuryの名が再度復活。2015年発売の「Mercury 7」シリーズまでMercuryの名が続きました。

2020年現在はMercuryシリーズは終了し、同軸じゃない通常スピーカーのシリーズとして「Platinum」シリーズが展開されています。

Mercuryシリーズの牽引役 M2 Cherry

そんな1997年のMercuryシリーズ復活の際に登場したのが、「Mercury m」シリーズで、コンパクトな「m1」から3wayの「m4」、リアスピーカーに至るまで、5製品のラインナップとなりました。その中でもとくに売れたのがコンパクトサイズの「m1」と「m2」でした。

「Mercury m2 Cherry」は、ペアで定価4万円を切る価格で、当時はヨーロッパ調のスピーカーが流行していたことも相まって、ベストセラー機になったようです。

ここからが本題なのですが、先日(といっても数ヶ月前ですがw)某フリマにて、このMercury m2が送料込4,000円で出ているのを発見して購入してしまいました。タンノイの安い2wayであることに魅力を持ちましたのでw

安かったのは、動作未確認だったことと、R側のウーファーエッジにヒビが入っていたため。エッジのヒビはマスキングテープでふさぐことにしました。

そこそこ大きく、リアバスレフで奥行きも長いので、設置場所にはちょっと苦労するかもしれません。

裏の端子はバナナプラグ対応です。

太い音、だけど芯がない

さて、肝心の音ですが、最初に繋いだ時はヤマハのAVアンプだったので普通に無難な音がして、良くも悪くもこんなもんかな?と感じてました。

しかし、アンプがAVアンプから2chセパレートアンプへと切り替わると、問題が発生しました。ラックスキットのA501に接続してFX-AUDIOの真空管プリアンプ+A501の組み合わせでCDを聴いたのですが、低音がボンボンするだけで、つまらない音でした。

ヤマハのAVアンプはもともと低域が出にくいアンプで性能も低かったので、そのあたりの弱点が露呈しなかったのでしょうけど、セパレートアンプに変更してアンプの性能が上がったことで、このMercury m2のブーミーな音傾向になるという弱点が顕になってしまった形です。

おまけに全体を通して硬い仕上がりで、どんなジャンルでも仕事はしてくれません。

このMercury m2はヤフオクで4〜5千円前後で取引されていますが、この価格帯なら他にも選択肢は出てくるでしょうし。(InfinityのReferenceシリーズのジャンクを買ってエッジを治すのが安上がりで音もとても良い)

タンノイブランドを期待して買ったら、期待するほどじゃなかった、というのが個人的な感想です。でも、ちょっとの間だけですが、”タンノイユーザー”の余韻に浸ることができただけでも十分美味しかったかなと思います。

その後のインフィニティのスピーカー増備によって、メインシステムがインフィニティに統一となったため、ARのスピーカーともども役を譲り、現在次の人のもとで活躍できるよう準備しています。ありがとうMercury M2!

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オーディオシステムの最新状況 2020年4月後半〜GW

今日はこんな記事です

オーディオシステムが、またまた進化しました。LGの43型4Kテレビを導入したほか、オーレックスのSY-Λ90プリアンプ、インフィニティRS-bなどがやって来て音色が着実に良くなっています。今回は4月後半からGWにかけてのオーディオシステムの最新情報です。

テレビの更新

たった20日ほどですが、オーディオシステムにまたまた大きな動きが出たので、今日は恒例(?)の4月後半からゴールデンウィークにかけての我がオーディオシステムの最新情報です。

この間一番大きかったトピックスは、やはり4Kテレビを導入したことでしょう。

これまでの26型レグザはもちろんのこと、実家のリビングの37型レグザよりも大きい43型4Kテレビを安く購入できたことはとても大きかったですね。

テレビ台と同じくLGのブルーレイプレーヤーもあわせて導入しました。

前編と後編で別記事で紹介していますので、お暇なときにでも読んでください。

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Λコンデンサーの音とは?SY-Λ90

いったんセパレート化が達成できたアンプ環境ですが、某オークションでイトケンさんもセカンドシステムで愛用されている東芝オーレックスの「SY-Λ90」を購入しました。たまたま手頃な値段で出ていて、誰とも競ることなく落札できましたので(^_^;)

「SY-Λ90」は定価15万円の中級プリアンプ。ダブルナンバー機よりは下位にあたるモデルなのですが、Λコンデンサーを搭載することで良質な音質と音色再現を実現しています。イトケンさんがセカンドシステムで使っているんだからこれがダメなわけがないじゃないですか(笑)

スモークパネルはなかったものの、外観も内装も美品レベルで非常にキレイな個体でした。

音は、うん、イトケンさんが良い音だと言うのが納得いきます。やはり、Λコンデンサーの力なのでしょう。このΛコンデンサーは、また後日イトケンさんにお願いして新品に交換していただく予定です(^o^)

インフィニティ統一完了

3月に購入していたインフィニティのスピーカー「Reference ONE」のエッジ修理を行いました。

ちょっとエッジが想定より小さかったのですが、無事修理できました。ストレートでスッキリした音でエントリークラスのスピーカーとは思えない上品な音に感じました。

以前から予定されていた大型ブックシェルフが導入されました。同じくのインフィニティの「RS-b」です。

「RS-b」はインフィニテシマルと同じ時期に出ていたReference Standardシリーズの家庭向け3wayスピーカー。今まで手にしたブックシェルフスピーカーの中で最も大型のスピーカーとなりました。

大型の3wayとだけあって、低域にふくらみが出て、余裕のある感じです。

今後はこのRS-bをメインに使っていくつもりです。3組あるスピーカーが全てインフィニティに統一が叶いました。

SY-Λ90とRS-bの導入にあわせて、ピンケーブルのグレードアップを行い、一部を除いて安物の赤黒ケーブルから脱却しました。将来的には安物ケーブルは全て駆逐させるつもりでいます。

今では貴重?なCDチェンジャー

そのほか、CDチェンジャーが来ました。パイオニアの「PD-F25A」です。なんてことないファイルタイプの25枚チェンジャーなのですが・・・。

今このPD-F25Aの中古相場はかなり高騰しているようです。ヤフオクではジャンク品は安いものの、動作品となると1万円をゆうに越え、なんと2〜3万円が相場となっています。定価27,000円だというのに、です。ショップではなんと4万円するのもあるほどです。

このチェンジャーを買った経緯としては、十数分しか無いシングルCDをいちいち1枚ごとにとっかえひっかえするのが億劫なためで、シングルCDを何枚も連続で再生させたいときに使えそうです。

音は特に良くも悪くもありませんが、光デジタルで出力させてDACを噛ませばもう少しはマシになるのではないかと思ってます。

オーディオPCの構築に向けて

前回から言及しているオーディオ用PCの構築に向けて準備が進んでいます。

弟から僕の組んだ自作PCを取り戻すことにしました。その前提としてその自作機よりカタログスペックの良いものを交換機として用意する必要があったので、富士通のデスクトップ「ESPRIMO D551/D」を某オークションで落札して購入しました。

このD551/Dと自作機のOSが入っているHDDを入れ替え、無事弟用PCの入れ替えに成功しました。弟は小さくなった、と大喜びです。おまけで、モニターも17インチのスクエア液晶から23インチのEIZOモニタに換えたら、こちらも喜んでくれました。

あとは、戻ってきた自作機のCPUを交換して、4Kテレビに接続してオーディオ用PCとして活用させていこうと思ってます。

オーディオ用PCの整備のほか、電源タップの増設、セレクターの導入、ケーブルのグレードアップなど、まだまだやることはたくさん残っています。

ぱらちゃん
ぱらちゃん

まだまだオーディオシステムの進化は止まりません!